Humberger

【ユニマガ vol.9】偏見をもたない。嫌いと向き合う

2019/2/5

平素よりお世話になっております。目黒雄大です。本来であれば大学1年生ですが、今年4月に入学となります。
ユニサカで最初にお世話になってから早いもので丸2年。今回初めてユニマガを担当させて頂く事になりました。慣れず拙い文章ではありますがお許し下さい。

あの時はまだ小2だったでしょうか。当時、流経大柏の10番大前元紀選手に憧れて目指し始めた高校サッカー選手権。それ以来、どんなに辛いことがあろうと「選手権に出る!」その一心でサッカーと向き合いました。しかし一時、その夢を諦めかけた自分がいたこともまた事実です。ご存知の方もいるかと思いますが、桐蔭サッカー部の監督問題。世間で様々な意見があった様に、選手内でも様々な意見がありました。今回はその中の一つとして読んで頂けたら幸いです。

冷静に振り返られる今だから、、
高校一年時、私は高校前監督のことが大嫌いでした。試合はおろかトレーニング内の紅白戦にすら出してもらえない。こんなやつの元でサッカーをやりたくない。ずっとその思いを抱えてプレーしていました。二年生になる時に学校の方針で監督代行が指揮をとることになった時は飛んで喜んだなー。しかし高校三年になる時、再び前監督が指揮をとることになった時は泣いて反対しました。でも結果は変わらず、、
彼の指導を受けるのが苦痛で仕方がなかった。トレーニングが終わって家に帰り、親に愚痴をこぼす日々。
二週間くらいが経ったかな、「これまで取り組んできたサッカーへの思いは、監督が嫌いだからと冷めてしまうものだったんだ」親が何気なく言った言葉がなぜか自分の心に突き刺さりました。何だか自分でもわからないけれど、情けなくなって、彼がどんな状況でもこいつを使わずにはいられないとなるまでやってやろうと努力しました。
どれも当たり前のことだろ!って感じですが、嫌いの一点張りだった自分にとっては大きな一歩です。自分が言われたことはもちろん、他の選手が言われていることまで全部頭に叩き込む。空き時間はずっとそのイメージをして次のトレーニングで実践する。集合して監督の話を聞く時は必ず一番前に行く。それをひたすら続ける。
気づけば試合に出られる様になり、何よりも彼とコミュニケーションを取る時間が圧倒的に増えた。向き合って話をしていなければ絶対に分からなかったであろう彼の考えを知れた。サッカーの指導だって学べることがたくさんあった。高校一年の時からずっと試合に出られない時、周りでは彼を批判的に見る声も多かったから、それを盾に自分の実力がないことの言い訳として努力することから逃げていたのかな。

自分の価値観と合わない人に出会った時、人はついつい悪い所に目がいってしまう。だけど一歩近づいてみる。良い所を探してみる。向き合ってみる。それでもってあまりに肌が合わなければ距離を置けば良い。最初から嫌い嫌いの一点張りで決めつけるとこちらが損をしてしまう。そんなことを学べた3年間でした。
実はこの時期、彼の指導を拒絶していた選手もいて、彼らとは意見の違いで対立したこともあったけれど、どちらが正しいとかそういう問題ではない。選手それぞれ色々な考えがあって良いし、その意見を思いっきりぶつけ合ってお互いを分かり合えば良い。
色々な出来事が一度に詰め込まれた三年間、何はともあれ最後の年でずっと憧れだった選手権の舞台に桐蔭のみんなと立ててすごく楽しかったです。OBはじめたくさんの方のご支援にも感謝です。ありがとうございます。

相手よりもたった一点多く取れば良いスポーツの中にあまりにも多くの事が詰まっている。完全にサッカーの虜になった15年でした。自分の中でもう選手としてプレーはしないと決めましたが、今後ユニサカをはじめ、何事も自分で自分を決めてしまわず色々な事に挑戦していきます。暖かく見守ってもらえたら嬉しいです。

ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
私が偉そうに物事を語れる立場にないことは重々承知しておりますが、今回ユニマガという場で機会を頂き、高校時代に向き合ったことを率直に書かせて頂きました。
「偏見をもたない。嫌いと向き合う」
同じ様な境遇にいる方が何か少しでも感ずるところがあれば幸いです。