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ユニサカメンバーインタビュー企画~第7弾~(渡辺夏彦)

2020/1/25

『ユニサカメンバーインタビュー企画』
~第7弾~

 

 

インタビュー
渡辺 夏彦(わたなべ なつひこ)
所属:元慶應義塾体育会ソッカー部
生年月日:1995年6月26日
出身校:國學院久我山高校

 

インタビュアー
高原 歩希(たかはら ほまれ)
所属:早稲田大学ア式蹴球部2年
生年月日:1999年10月19日
出身校:早稲田大学本庄高等学院

 

 

(高原)よろしくお願いします。

(渡辺)お願いします。

 

(高原)前回草太郎(林草太郎)さんにインタビューした際に、夏彦さんから声をかけて頂いてユニサカ創設に至ったとお伺いしたのですが、創設に至った理由を教えてください。

(渡辺)もともとユニサカを立ち上げようとは全く考えていませんでした。ただ、とにかく早慶クラシコ(早慶サッカー定期戦)を盛り上げたいと思っていました。当時の早慶クラシコも盛り上がっていましたが、もっとポテンシャルはあるし、早慶クラシコをきっかけに様々なことにチャレンジできるのではないかと思い、草太郎と当時マネージャーだった同期に早慶クラシコプロジェクトを持ちかけたのが最初のきっかけです。ユニサカというより、部の中の早慶戦委員会のような形で始まりました。

(高原)早慶クラシコを盛り上げるプランというのは具体的にどのようなものだったのですか?

(渡辺)一番最初は、当たり前のようにやるべきことを全然やっていないことに気付いて。集客も早慶両校が呼びかけているだけでしたね。コンテンツ自体も色々なことをやろうとしていなかったり、イベント自体を充実させようという風に進んでいなかったな。結局集客しているのはチケットの手渡しを頑張っているだけで、客層も狭かったと思います。なので、もっとたくさんの人に来てもらいたいということを考えていたぐらいです。そんなに詰めていたわけではありませんでした。

(高原)そこからユニサカになったのはどのような流れですか?

(渡辺)自分たちがやりたいことを進めていくうちに、早慶戦委員会や部の領域ではできないことに直面したからです。どちらも金銭面的な意味合いでですが。大金を扱おうとして協賛企業を訪問した際に、どちらも任意団体だったのでそこにはお金を入れられないと言うふうに言われました。そこで色々考えたときに、別団体を作ってそこに法人格を持たせようというような案や、早慶委員会自体を法人化しようという案などがあったのですが、早慶委員会自体を法人化するのはとても難しかったです。そして更に自分たちがプロジェクトを結構進めていたので、その中で様々な課題や大学サッカーの問題点だとかを見つけていたのでそこの課題感も含めてユニサカを立ち上げて、早慶クラシコだけではなく、これを色々なきっかけとして様々なことをやる団体をつくろうということで始まりました。時間的にいうと、プロジェクトが始まって半年くらい経ってから法人をつくったという流れですね。

 

(高原)当時感じていた大学サッカーの課題ってなんだったのですか?

(渡辺)これはプロジェクトを進めていくうちに気付いたというか違う視点になっていって分かったことなのですが、慶應側の自分たちの課題としてお金がないことが挙げられていました。OBの方々の寄付だけに頼っていて良いのか悩んでいました。とにかくお金が間に合っていない状況でした。自分たちがもっとこうしたいと言ってもなかなか賛同してもらえないという難しいところもあったのでお金を集めていかなくてはいけないねと話していました。
じゃあなぜお金がないのだろうかと考えたときに、大学スポーツは学校の部活動みたいなものとそうじゃないところの中間みたいなところに所属している感覚だったので、そこが問題というか、このような立ち位置だからそのようになっているのだなと。立ち位置が微妙だから学校からの支援も微妙なのだろうと当時思いました。そのような意味で言ったらもっと自分たちにできることはあると気付き、当たり前のことですがお金を回すシステムをしっかりと作っていく必要があると思っていました。

(高原)環境的な面ですね。

(渡辺)そうですね。この環境的な問題とあともう一つ、これは自分自身の思いが強かったのですが、当時は大学サッカーをもっとレベル高くするべきだと思っていました。競技力向上したい、そのためには良い環境が必要、良い環境を作るためにはきちんとお金が入る仕組みを作らなくてはいけないと。

(高原)それはやはりプレイヤーとして活躍している夏彦さんだからこその視点ですかね。

(渡辺)そうだと思います。ただ、自分が大学サッカー終えたときに解決すべき課題は競技力うんぬんじゃないのかもということも感じました。草太郎とも話して、大学サッカーってなんだろうねって(笑)それで結局現在のユニサカでも話しているような、大学サッカーをもっとオープンなものにして、サッカーだけにとらわれない視野や思考や価値観をもった人間を輩出できるような活動にしたいとも思っています。競技力や結果だけにフォーカスしないで、一人の人間としてどうなっていくかということを促していくべきなのではないのかと感じました。
もしかしたらそのようなことができた時に、初めて最初目指していたようなところに関係していくかもしれませんし。
自分がすごくそう思ったのは、そもそも19歳から20歳で大学にいる時点でサッカー選手としては終わっているなと。仮に競技力の向上という意味で考えて世界にというところを考えたら、もう遅すぎるという考えも自分の中に多少ありました。なので、よりポジティブに捉えるためには、違う方向の勉強しながらであったり、様々なことに気付きながらやっていくというのが必要なのかなと、そういう方向を目指すべきだと思いました。

 

(高原)そういえば、前回草太郎さんのインタビューを行った際、草太郎さん自身も夏彦さんをとても魅力的に感じているなと思いました。

(渡辺)本当ですか?(笑)旗を振るのは得意です。旗を振るのはね。(笑)
でも細かいことは全部草太郎に任せてしまっていた記憶があります。(笑)
最初に、早慶クラシコを満員にしたいと言って、どこから何人集めて満員にしようとかを話しました。例えば小中高生を増やしたいからそのためにこのようなことができるだとか、最低限イメージできるというか、描けるような状況にはした気がします。
多分何事も始めてみることが大切ですね。よく分かっていないことも多かったけど、訳分かんないけど頑張ってみておそらく次に繋がることがありました。下から入って来たユニサカのメンバーにもそのような経験をしてほしいなと思います。なので、このユニサカの環境を利用したいと思ってくれている子がいるのならばそれが使えるようにしなければいけないのです。

 

(高原)そうですね。インタビューをして感じましたがユニサカに所属している学生さんたちは個人個人やりたいことがはっきりしていてとてものびのびと活動できているのだろうという印象を受けました。間違いなく良い方向につながっていると思います。
また、ユニサカ創設当時の大学サッカーの課題と現在の課題を対比してみてどうですか?

(渡辺)違うとは思いませんが、目指すべき方向性は変わったのかなと思います。課題感などは消えたわけではありませんし、その課題はまだ残っています。その方向性は誰が決めるわけでもないですし、長期的に取り組まなくてはいけないものでもあるのですが、ユニサカのフィロソフィーがなぜ「自分たちが大学サッカーを変えていく」なのかがとても大事で、このフィロソフィーに全てが詰まっています。ミッションとかコンセプトが変わるとかは良くて、学生自身が直接現場に立って感じている課題感と、それを吸収して、こうしたいと考えることに一番価値があって、とても大切なことだと思います。

 

(高原)話しは変わりますが、現在は日本を離れドイツでサッカーをしていますね。
日本のサッカーとドイツのサッカーは何が違いますか?

(渡辺)何も一緒じゃないですね。同じことが一つもなくて、全部違うので本当に面白いです。(笑)
個人の概念がはっきりしているのだと思います。なので個人対個人になるのでそこの対立とか、攻撃意識のようなものはベースにあります。
プレーは激しいし、一瞬一瞬により集中しているしワクワクしますね。(笑)

 

(高原)大学卒業して、学生ではない立場からユニサカを見たときにどうゆう風に写っていますか?

(渡辺)枠の中にいるなというのはすごく感じます。別に、僕らもそうだったし偉そうに言えることではないけれど、当時を振り返ってみてももっと枠の外に出ても良いのになと思います。まだまだ固定観念の中にいるんだろうなっていうのは、当時の自分たちにも言えますし現役のメンバーにも言えます。ガツガツ行くっていうことは、俺からしたらそれほどポイントではなくて、自分たちが本当にこれやりたいとか、自分たちが一番ワクワクできるもの、ちょっと届かないかもしれないけれどでも本気で目指したいものに出会えたら勝手にガツガツすると思います。ガツガツするかしないかは本質じゃないですね。そのポイント設定とか、みんなが頭の中にどのような絵が描けていて、その絵が共有できているのかということが一番重要だと思います。それがあれば自然とガツガツするし、みんなエネルギーをすでに持っているから、そのガツガツは勝手について来ます。絵を鮮明にすればするほど、その夢に近づく準備ができると思いますね。

 

(高原)最後に、夏彦さんにとってユニサカを一言で言うと何か教えてください。

(渡辺)「なんでもない」かな(笑)。なんでもないけれど、体育会に入って、本気でサッカーに打ち込んでいる人たちって本当にすごいと思っていて、それは試合に出てる出てない、トップチームにいるいない関係なくて。その環境の中で試合に出るためにこうしなくてはいけないって日々考えていることはものすごいことだと思います。ここまで頑張って来たら、自分の道を切り開けると思うし、自分たちがやりたいことをやっていける人たちだと思います。その人たちがユニサカを通してそういうコトやモノに気付ける場であったらすごく嬉しいと思っています。気付くような場所であってほしいし、そういう人が集まるユニサカであってほしいです。そういうユニサカでの輪が広がるということはすごく面白いと思います。そしてそれはみんなが大人になってみないと分からないことですが、ここもユニサカで繋がっていたのかとか、将来そこから色々な業界に行ったりとか、スポーツ界に戻って来たりだとか、という未来はあったら面白いなと思います。

 

(高原)そうですね。私自身大学の体育会でマネージャーをやっていますが、将来的にここで知り合った人たちと繋がったりしたら面白いなと考えることがあります。ユニサカも同じで、今回インタビューで関わった方々とこれから先何かの縁で繋がれることがあったら嬉しいです。人との繋がりって大切ですね。ありがとうございました。

(渡辺)ありがとうございました。

 

 

次回の記事もお楽しみにしてください。
それでは失礼します。

 

 

【次回告知】
2020.2.1(土) リリース
インタビュー:杉原裕斗